腎臓内科

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腎臓病について
   診療内容   透析センター概要   現在の活動   診療実績   外来担当医表   スタッフ紹介   学会発表実績 

腎臓内科 特徴

  

 私たちは、田川市郡で唯一の腎疾患診療チームとして、検尿異常から慢性腎臓病(CKD)、腎不全・透析療法に至るまでを、地域の病院やかかりつけのクリニックと連携して継続した診療を行っています。
 腎臓が生活習慣病(高血圧、糖尿病、高コレステロール血症など)の管理状況を反映することに着目し、特定健診を活用してかかりつけ医の先生と「田川地区CKD・糖尿病予防連携システム」で強い連携をとっています。腎臓病に早くから治療を行うことにより、腎臓を守るだけでなく、心筋梗塞や脳卒中をも予防することができます。健康診断を受けたらぜひかかりつけ医の先生に相談してみてください。
 また、当院は田川地区唯一の透析導入病院です。血液透析、腹膜透析あわせて年間50人前後の新規透析導入を行っていますが、在宅医療の利点を生かす、医療資源を有効活用する、といった点から、患者さんが希望される場合は、腹膜透析を選択しやすい環境づくりを進めています。腎移植についても、連携している病院への紹介は常時行っています。

 

 

腎臓病について


 おそらく日本に住むすべての人が、健康診断などで尿検査を受けた経験があると思います。尿検査の異常は、人口の1.8%にみられるといわれており、田川市郡に当てはめると2,200人いることになります。また、腎臓の機能が低下している人は人口の10.6%とされており、田川市郡に1万3000人も存在することになります。腎臓病は、決してまれな疾患ではありません。さらに、田川市郡で透析を受けている患者さんは、全国と比べると1.85倍も多いと推計されます。
 慢性腎臓病(CKD)といわれる状態は、はじめから腎臓が悪くなる腎炎などよりも、高血圧、糖尿病、高コレステロール血症といった生活習慣病からくることが非常に多く、最終的に透析導入となってしまう方の原因で最も多いのは、糖尿病です。
 当科では、これらの問題に対応するために、早期からの治療が行えるよう、健康診断やかかりつけの先生との連携を行っています。機能の低下した腎臓を回復させることはできませんが、早期から生活習慣の改善ができれば、腎臓病の悪化は抑えることが可能です。糖尿病からの腎不全も、早期から集中した生活改善、食事改善を行うことで、アルブミンという早期の尿蛋白は消えてしまうことが知られています。栄養士による栄養指導は生活習慣病にとって最も大事な治療といえます。
 それでも腎不全が進行して透析になってしまう方は少なくありません。透析は延命治療ではなく、日常生活を継続できる非常に積極的な治療です。透析が必要になっても健康寿命を延ばせるよう、やはり自分の健康管理は必要です。
 腎臓病の全ての時期において、医師、看護師、栄養士、薬剤師、ソーシャルワーカーなど病院全体でのサポートを心がけています。地域の医療機関の先生方と連携して可能な限り多くの腎臓病の方々の診療に携わりたいと考えております。
 

 

診療内容


 (1) 検尿異常(尿タンパク、尿潜血)や腎障害に対し、腎生検などを行い治療可能な腎疾患を診断し、積極的に治療しています。
 (2) 慢性腎臓病に対する腎保護療法として、生活習慣・食事指導、薬物療法を行っています。かかりつけ医から多数の紹介をいただいており、原因診断や内服調整などの情報提供を含め連携をとっています。
 (3) 糖尿病性腎症は最も多い腎臓病です。糖尿病内分泌内科・循環器内科とも連携して透析導入、予防、心血管合併症対策を行っています。
 (4) 腎不全患者に対する透析療法として、腹膜透析、血液透析の双方を選択できる体制をとっています。腎移植希望者は移植医療機関へ紹介しています。
 (5) 血液透析患者のシャント不全に対して、PTA(血管内治療)を行っています。血管の荒廃したケースでは人工血管内シャント、長期留置カテーテルも行っています。
 (6) 他科入院の必要な透析患者の入院透析を行っています。
 (7) 院内からの腎障害、尿異常、電解質異常、輸液管理などのコンサルテーションに対応しています。
 (8) CHDF、血漿交換、エンドトキシン吸着、CARTなどの特殊血液浄化、アフェレーシスに対応しています。


 (特定疾患に対する治療)
  ・IgA腎症に対する扁桃摘出+ステロイドパルス療法(扁桃摘出は近隣の耳鼻科へ手術を依頼しています)。
  ・常染色体優性多発性嚢胞腎(ADPKD)に対するトルバプタン療法
 

 

透析センター概要


 ・血液透析ベッド数 51台、月水金(午前、午後)、火木土(午前)
 ・血液透析患者数: 外来約100人、入院15~20人(急性期入院)
 ・腹膜透析患者数: 50人前後

 

 

現在の活動


  (1)特定健診から慢性腎臓病、糖尿病性腎症に対する早期介入に取り組む「田川地区CKD・糖尿病予防連携システム」が平成30年度から稼働しました。田川医師会、田川保健福祉事務所との連携により、田川地区の生活習慣病治療の底上げに尽力しています。
 (2) 慢性腎臓病(CKD)の重要性を地域住民の皆さん、かかりつけの先生に広く知っていただけるよう、講演会や市民講座などの活動を活発化させています。
 (3) 生活・食事指導の重要性を意識し、教育入院や外来での教育・指導体制を整える活動を行っています。
 (4) 腹膜透析がさらに地域や介護領域に根付くよう、年3回の院外向け研修会など、普及活動を継続しています。

 

診療実績

 

 

 

29年度 

30年度 

 元年度

2年度 

 3年度

 腎生検

35 

30 

 30

 33

 32

 透析導入

58 

61

39

55

 41

  血液透析導入

48 

44 

 30

 38

 30

  腹膜透析導入

10

(17.2%) 

17

(27.9%)

 9

(23.1%)

 17

(30.9%)

 11

(26.8%)

 手術

103 

108 

 98

 109

 110

 うち、人工血管関連

12 

10 

 17

 6

 9

 うち、腹膜透析関連

24 

32 

 24

 40

 38

 PTA

155 

208 

 226

 191

 194

 

  

外来診療担当医表

 

診療科

腎臓内科新患 大仲 正太郎

-

 吉田 健

 北村 博雅(九大)

 久永 哲也

再来

 久永 哲也 大仲 正太郎

-

 遠矢 遥

 吉田 健

腹膜透析外来
腎不全SDM外来(療法選択)

-

 吉田 健 久永 哲也 大仲 正太郎

 遠矢 遥

 

 

スタッフ紹介

 

 大仲医師

 

 

 

 

 

 

 

大仲 正太郎(おおなか しょうたろう)

  部長 平成17年卒 

 [専門分野]腎臓病一般、腹膜透析                                 

 [主な所属学会及び取得資格]

  日本内科学会認定内科医

  日本内科学会総合内科専門医

  日本内科学会内科指導医

  日本透析医学会専門医・指導医

  日本腎臓学会専門医・指導医

  日本静脈経腸栄養学会

 [ひとこと]

  平成26年4月から田川の医療に従事させていただいています。腎臓専門領域、生活習慣病を主軸に、内科医として田川の健康を守る一助となれるよう努めます。

  院内では、NST(栄養サポートチーム)のメンバーとしても活動しています。

 
 

吉田医師

 

 

 

 

 

 

吉田 健(よしだ たけし)

  医長 平成22年卒

 [専門分野]腎臓病一般、透析                                

 [主な所属学会及び取得資格]

  日本内科学会認定内科医

  日本内科学会総合内科専門医

  日本内科学会内科指導医

  日本腎臓学会専門医

  日本透析医学会専門医

 [ひとこと]

  腎臓内科スタッフとして、田川の医療に貢献できるように頑張りたいと思います。

  よろしくお願いします。

 

 

久永医師


 

 

 

久永 哲也(ひさなが てつや)

  医員 平成29年卒                                 

 [主な所属学会及び取得資格]

  日本内科学会

  日本腎臓学会

  日本透析医学会 

 

 [ひとこと] 

  令和4年4月に赴任しました。

  田川の医療に貢献できるよう努めてまいります。 

 遠矢医師 

 

 


 

遠矢 遥(とおや はるか)

  医員 平成29年卒                                 

[主な所属学会及び取得資格]

 日本内科学会

 日本腎臓学会

 日本透析医学会

[ひとこと]

 患者さんに寄り添った医療を提供できるよう努めてまいります。

 
 

学会発表実績

 

2021年度 腎臓内科 学会発表

6月 第64回日本透析医学会学術集会
 ・岡田光代、他(透析センター看護師)「腹膜透析患者の災害対策指導を見直す」ポスター

 

10月 第27回日本腹膜透析医学会学術集会(東京都、web開催)

 ・大仲正太郎、他(医師)「党員のPD治療成績からみた今後の課題」ポスター

 ・松田由香里、他(透析センター看護師)「具体的な減塩指導のための市販インスタント麺の塩分含有量調査」

 

  • 2020年度 腎臓内科 学会発表

    8月 第63回日本腎臓学会学術総会(横浜市、web開催)
     ・吉田健、他(医師)「CKD患者における心血管病の既往と鉄欠乏の関連:福岡腎臓病データベース(FKR)研究」

    9月 第26回日本腹膜透析医学会学術集会・総会(東京都)

     ・今村克郎(医師)「当院の腹膜透析導入症例の現状、離脱因子の検討」

    10月 第50回日本腎臓学会西部学術大会(web開催)

     ・今村克郎、吉田健、大仲正太郎、植木研次、上杉憲子「ニンテダニブによる血栓性微小血管症にIgA優位型の膜性腎症様所見を呈したネフローゼ症候群の一例」

    11月 第65回日本透析医学会学術集会(web開催)
     ・松田由香理、他(透析センター看護師)「透析室スタッフのフットチェック教育の効果」
     ・金子奈緒子、他(5東病棟看護師)「チェックリストによる統一したPD手技指導の有用性」

    1月 第332回日本内科学会九州地方会(web開催)
     ・松崎洸史(臨床研修医)「治療抵抗性の低Na血症でミネラルコルチコイド反応性低Na血症(MRHE)と診断した症例」

     

    2019年度 腎臓内科 学会発表

    6月 第62回日本腎臓学会学術総会(名古屋市)
     ・大仲正太郎、他(医師)「CKDにおけるGNRIとeGFR, 蛋白尿との関連:福岡腎臓病データベース(FKR)研究」

    6月 第64回日本透析医学会学術集会(横浜市)
     ・大仲正太郎、他(医師)「低nPCRと高nPCRは維持血液透析患者の骨折リスクを高める:Qコホート研究」
     ・丸山幸子、他(透析センター看護師)「皮膚被膜剤を使用したテープ固定方法の強度の比較検討」
     ・大仲正太郎(医師)シンポジウム 腎代替療法を考える ~Shared Decision Making~
      「患者、医療者の双方に不安のないSDMを目指す」

    11月 第52回九州人工透析研究会総会(佐賀市)
     ・吉田健(医師)「血液透析患者の骨粗鬆症に対するデノスマブの1年間の効果」

    11月 第25回日本腹膜透析学会学術集会(広島市)
     ・大仲正太郎(医師)「腹膜透析患者の体成分分析を液貯留状態で推算する」

     ・岩瀬由紀(5階東病棟看護師)「遠隔監視装置としての【かぐや/シェアソース】の有用性~CAPD自己中断患者に使用した経験を通して~」

    11月 アメリカ腎臓学会学術集会(ASN, Washington, DC)
     ・Shotaro Ohnaka, et al「Association between normalized protein catabolic rate (nPCR) and the risk for bone fracture in patients undergoing hemodialysis: The Q-Cohort Study」

 

 

2018年度 腎臓内科 学会発表

6月 第63回日本透析医学会(神戸市)
 ・大仲正太郎(医師)「重炭酸含有腹膜透析液の短期的影響の検討」
 ・金子奈緒子、他(透析センター看護師)「透析患者の穿刺痛の実態とエムラクリームの有効性の検討」
 ・久保田和加奈、他(透析センター看護師)「透析療法を変更しても体液コントロールが 改善されない患者との関わり」

12月 第51回九州人工透析研究会(鹿児島市)
 ・大仲正太郎(医師)「PD導入期に侵襲性肺アスペルギルス症となり腹膜炎に波及した一例」

 

 

2017年度 腎臓内科 学会発表

6月 第62回日本透析医学会(横浜市)
 ・大仲正太郎(医師)「維持透析患者に対する定期的な胸腹部CT検査の是非」
 ・箕輪智弥、他(5東病棟看護師)「PD患者の退院後訪問指導を開始して」

10月 第23回日本腹膜透析医学会(北九州市)
 ・大仲正太郎(医師)「介護領域へのPD拡大を目指した活動と現状」
 ・別府美穂、他(5東病棟看護師)「PD患者への退院後訪問指導の有効性」
 ・曽我部香、他(地域医療室看護師)「トラブルを抱えた高齢PD患者の在宅支援が有効であった一例」

 

 

 

 

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電話番号:0947-44-2100

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