診療情報管理室は、診療記録(カルテ)に関するさまざまな診療情報を管理する部門で、診療情報管理士5人で業務を行っています。業務内容は、診療記録の保管・管理、点検監査、がん登録、診療情報の分析や活用など幅広いです。
1 入院診療録の保管・管理、点検監査
診療記録(カルテ)を保管・管理し、傷病名・手術術式・記載事項が適切に行われているかなどの点検監査を行っています。診療記録(カルテ)の質向上によって医療の質の向上を図り、よりよい診療情報管理データベースの構築や診療記録(カルテ)の開示請求への対応ができるようにしています。
2 がん登録
平成25年8月から院内がん登録を行っています。平成28年1月から全国がん登録が義務化され、がんにり患したすべての症例を登録してデータベースを構築し県への報告を行っています。
3 診療情報の分析や活用
当院ではDPC制度(傷病名や手術・処置等の内容に応じて分類された「診断群分類」により、入院医療費を計算する包括支払制度)を導入しており、診断群分類と診療内容の整合性がとれているか確認を行い、適正な入院医療費の計算につなげています。また、これらの診療情報をもとにDPCデータベースの構築を行っています。データベースの内容を分析することで当院がどのような診療を行っているのかがわかり、医療の質の向上や標準化に貢献しています。
令和3年度にさまざまなデータ(DPC、レセプト、紹介・逆紹介など)から経営分析が行えるツールに入替えを行いました。俯瞰でデータを分析することができますので、今まで以上に病院の経営改善に役立てるよう注力していきたいと思っています。