田川地区国民健康保険 特定健診
2022年度改訂版
田川地区CKD・糖尿病予防連携システム
※CKD(慢性腎臓病)
田川市、香春町、添田町、糸田町、川崎町、大任町、赤村、福智町
福岡県田川保健福祉事務所
田川医師会
田川市立病院腎臓内科
田川市郡では、健康診断を心臓病や脳卒中、腎不全・透析の予防につなげるため「田川地区CKD・糖尿病予防連携システム」を平成30年4月からスタートしました。
腎臓という臓器を通して、リスクを抱える患者さんを見逃さず、糖尿病や高血圧など生活習慣病の治療をより効果的に進められるよう、自治体・かかりつけ医・腎臓専門医が協力して取り組んでいます。
1. 田川地区CKD・糖尿病予防連携システムの必要性
2. 田川地区CKD・糖尿病予防連携システムの目的
3. 2022年版システムの変更点
4. システムの概要
5. システムのフローチャート
6-1. 連絡の流れ (1) 二次医療機関紹介に該当する場合
6-2. 連絡の流れ (2) 二次医療機関紹介に該当しない場合
7. 二次医療機関への紹介が不要の場合の診療指針
8. 連絡・連携の全体図
9. かかりつけ医での対応
10. 参考資料
【様式】 ※ダウンロードし、印刷ができます。
2022年度版 田川地区CKD・糖尿病予防連携システム(PDF)
■1. 田川地区CKD・糖尿病予防連携システムの必要性
(2018年4月システム立ち上げにあたって)
田川地区(田川二次医療圏)在住の透析患者数は、人口比で比較すると全国の1.85倍と非常に多いことが統計調査で判明しました。慢性腎臓病は透析につながるだけでなく、心血管病(冠動脈疾患、脳血管障害など)の大きなリスクであることが明らかになっています。また、慢性腎臓病には高血圧症、脂質異常症といった生活習慣病が大きく影響していることから、慢性腎臓病の早期発見・早期治療は、透析患者数の抑制、心血管病の予防、生活習慣病の管理向上といった効果が期待されます。
あわせて、国の政策として糖尿病性腎症の重症化予防が非常に重要視されています。田川地区では、新規に透析導入となる患者の約55%が糖尿病であり、全国の44%と比較しても明らかに多いことがわかっています。糖尿病性腎症の重症化予防対策を住民のみなさんに広く実施していくことは、田川地区の喫緊の課題です。
この2つの問題に対し、旧来の
田川地区のCKD予防連携の取り組み (2013年度より実施) |
を統合し、広く活用して頂くために、2018年度より、
として運用を開始しました。
■2. 田川地区CKD・糖尿病予防連携システムの目的
1 CKD、糖尿病を早期から保健指導・医療機関受診に結び付け、住民全体の透析導入患者の減少と心血管病の予防を図る。
2 かかりつけ医を軸とし、地域の生活習慣病治療の質をより向上させる。
3 腎専門医、糖尿病専門医の役割を明確にし、かかりつけ医との連携を活発化させる。また、腎専門医紹介を通じて患者の生活習慣に対する行動変容を促す。
4 CKDと糖尿病を1つの連携システムとし、糖尿病性腎症の予防を図る。特に、糖尿病専門医による早期腎症への介入により合併症撲滅を目指す。
5 活用される「病診連携システム」を目指す。
■3. 2022年版システムの変更点
■4. システムの概要
■5. 田川地区CKD・糖尿病予防連携システム フローチャート
■6-1. 連絡の流れ (1)二次医療機関紹介に該当する場合
■6-2. 連絡の流れ (2)二次医療機関紹介に該当しない場合
■7. 二次医療機関への紹介が不要の場合の診療指針
■8. 連絡・連携の全体図
■9. かかりつけ医での対応
■10. 参考資料
■11. 協力医療機関一覧