指導医からのメッセージ

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  循環器内科     消化器内科       腎臓内科      緩和ケア内科  

    外科         整形外科        産婦人科       小児科       眼科     皮膚科      形成外科       

      泌尿器科     放射線科    麻酔科    救急科     歯科口腔外科

 

 


 

 

循環器内科

 

循環器内科
 田川市立病院の循環器内科は、現在1人の常勤医師と数人の非常勤医師で診断・治療を行っています。平成24年7月に急性心筋梗塞ホットラインを開始し、平成25年3月に最新の心カテ用アンギオ装置へ更新しました。
 また、田川市郡の医療機関訪問や市民向けの講演会などを行うことで、心臓カテーテル検査希望の紹介患者を含め受診者が大幅に増加しました。
 令和元年度の実績は、心臓カテーテル検査総数268例、PCI治療55例、永久ペースメーカー移植術(電池交換を含む。)32例です。非侵襲検査としては、1か月に心エコー検査150~200件、トレッドミル運動負荷心電図検査30件前後などを行っています。
 医師が少ない状況において、1~2年次の研修医にも積極的に検査・治療に参加してもらいますので、短期間で各種の穿刺技術や急患対応能力(心不全、急性心筋梗塞、各種の不整脈など)を身につけることが可能です。
 ※緊急の事情により、急性心筋梗塞ホットラインを平成29年12月21日から、一時的に停止しています。
  
 

 


消化器内科

 

消化器内科
 田川市立病院は、田川市にある主要病院の一つであり、地域に密着した医療を提供しています。常勤の消化器内科医は現在3人であり、年間約2,500例の内視鏡検査を行っています。
 上部消化管疾患では、胃十二指腸潰瘍、逆流性食道炎、H.pylori胃炎、食道癌や胃癌の診断と治療を行っています。下部消化管疾患では、主に大腸ポリープ、大腸癌の診断や治療を行っています。
 総胆管結石などの肝胆道系疾患に関しても、内視鏡的逆行性膵胆管造営での診断、治療にも取り組んでいます。また、近年患者数の増加が著しい潰瘍性大腸炎やクローン病などの炎症性腸疾患の早期診断と治療も積極的に行っており、消化器全般の知識を深められる環境にあります。
 夜間の救急当直では、感冒や肺炎、嘔吐下痢症などの一般的な疾患から、消化管出血、腸閉塞、心筋梗塞、解離性大動脈などの救急疾患に遭遇します。幅広く内科の知識を学べる環境にあり、日々の診療が今後の力になると思います。当院の臨床研修に来て共に働き、そして共に学びましょう。 
 

 

 

腎臓内科

 

当科は医師3人体制で診療に当たっています。当院は、田川市郡で唯一、腎臓内科のある基幹病院であり、腎炎から腎不全、透析導入及び導入後の管理に至るまで幅広く腎疾患を学ぶことができます。
 検尿異常が持続する場合は、腎生検にて診断を行い、治療方針を決定します。保存期腎不全に対しては、栄養指導をはじめ、血圧、貧血、脂質などのリスク管理を行います。末期腎不全となった場合は、療法選択を行い、血液透析では内シャント造設術、腹膜透析ではカテーテル挿入術を行います。シャントトラブルやカテーテル感染など、透析患者特有の合併症についても経験することができます。

腎臓内科
 
○主な研修内容
 ・急性腎不全の診断及び治療
 ・電解質異常の診断及び治療
 ・腎生検の手技及び診断
 ・保存期腎不全の治療
 ・透析療法
 ・内シャント作成術
 ・シャントPTA
 ・腹膜透析カテーテル留置術
 
 

 

緩和ケア内科

 

緩和ケア内科
 当院では終末期癌患者の緩和ケアを行っています。将来的には緩和ケア病棟を作る予定ですが、現在のところ一般病棟にて癌に伴う疼痛、呼吸困難などのさまざまなつらい症状に対する緩和ケアを行っています。症例に関しては当院他科からの緩和ケア依頼や飯塚病院、九州がんセンター、九州大学病院などからの紹介があります。
 患者さんが在宅での緩和ケアを希望されることもありその場合は当院地域医療室と連携して訪問診療を行っています。当院での研修を希望される先生がおられましたら研修期間中一例でもいいので、ぜひ、一緒に緩和ケアや在宅医療を勉強しましょう。
 

 

 

外科

 

外科
 外科は3人体制で診療を行っています。待機手術は火・木・金曜日で、週4~5例程度の手術を施行しています。二次救急指定病院の当院では、待機手術に加えて消化管穿孔、腸閉塞、ヘルニア陥頓などの緊急手術も行っています。
 福岡県内の地方にある地域中核病院であり、がん医療の均てん化を促進する役割を担い、消化管癌、肝胆膵癌、乳癌などの手術療法や化学療法へ積極的に取り組んでいます。また、胆嚢結石症、鼠径ヘルニア、急性虫垂炎などの良性疾患では緊急手術を含めその殆どを、悪性疾患においても半数以上を鏡視下の手術で行っています。呼吸器疾患においても胸腔鏡手術を採用しています。
 基本的な手術手技はもちろんのこと、術前・術後の管理、再発癌に対する手術や化学療法の知識、基礎疾患に関連した各内科系診療科へのコンサルト、緩和ケア内科や在宅医療へのかかわりなど幅広い経験が可能です。このような豊富な経験が一度に可能であるのも、研修医が集中する大都市圏の大病院との違いと言えるかもしれません。研修医の諸君へ当院での外科研修をお勧めします。

  

 

整形外科

 田川市立病院整形外科は、5人の常勤医長を中心に診療を行っています。
 手術は大腿骨近位部骨折などの高齢者の骨折手術、変形性関節症に対する人工関節手術、手根管症候群や腱鞘炎などの手外科手術、肩・膝の鏡視下手術などを行っており、令和元年度は463例の手術を実施しています。
 当院臨床研修においては、外傷の初期治療や外来診療で多く遭遇する腰痛や膝、肩関節痛などの診察ポイントをマンツーマンで指導し、研修期間の中で数多くの手術に参加していただき創傷処置や縫合、骨折観血的手術などを実際に体験していただきたいと考えています。研修していただける先生方の希望も重視しながら一人ひとりに応じた内容で整形外科研修を実施していきたいと考えています。
 少しでも多くの研修医の先生に当院研修を考慮していただければうれしく思います。

 

 

産婦人科

 

婦人科
 現在3人の産婦人科専門医と1人の産婦人科専攻医で研修医の指導に当たっています。従って、当科における臨床研修はマンツーマンで実施可能であり、研修環境としては非常に良いと自負しています。診療内容の特徴としては、当院が田川の地域医療を支えていることから、産科は正常分娩を中心に中等度のハイリスク分娩を取り扱い、年間分娩数は約250例です。婦人科は、癌検診、帯下異常、月経異常、腹痛等の初期疾患から、子宮筋腫・卵巣腫瘍・子宮脱等の良性疾患、子宮頸癌・子宮体癌・卵巣癌等の悪性疾患まで幅広く対応しており、産婦人科全般にわたる症例を経験できる病院です。
 手術は主に、月・水・金曜日に実施しています。産科は帝王切開術が年間約50例(選択的帝王切開術、緊急帝王切開術含む)、子宮頸管縫縮術、流産手術等も実施しています。婦人科は、子宮悪性腫瘍手術、卵巣悪性腫瘍手術、再発悪性腫瘍摘出術、腹式単純子宮全摘出術、子宮付属器摘出術、腟式子宮全摘出術、子宮頸部レーザー蒸散術等を行っています。最近では腹腔鏡下手術も積極的に行っており、子宮筋腫、子宮腺筋症、良性の卵巣腫瘍は症例毎に適応を考慮しながら全腹腔鏡下子宮全摘出術(TLH)、腹腔鏡下子宮筋腫核出術(LM)、腹腔鏡下卵巣腫瘍摘出術等を積極的に行っています。
 当院での研修は、初期は見学期間を設けていますが、その後は研修医の能力に合わせて、外来診療担当や主治医担当をお願いしています。
 研修を実りあるものにできるかどうかは、当院で研修を受けられる先生にかかっています。やる気のある研修医の先生は、当科での臨床研修をお勧めします。
 

 

小児科

 

小児科
 田川市立病院の小児科は4人の小児科医が勤務しています。田川市郡の子どもの疾患を幅広く受け入れています。経験できる疾患分野は感染症・新生児・神経・循環器・血液・免疫・腎臓・アレルギー等の様々な小児疾患を経験できます。
 午前中はプライマリーケア症例をとおして小児科医の基礎臨床を学ぶ機会に接することができます。午後は専門外来(循環器、神経、腎臓、血液・免疫)での専門分野の臨床を専門医と共に学ぶこともできます。朝と夕方にはカンファレンスを開催しており、入院患者さん、外来患者さんの症例検討を行っています。
 病気の子どもたちとご家族を支えることが我々小児科の仕事です。小児科の診療は成人と違った難しい点がたくさんある一方で、最初は大泣きしていたり、きつそうにしていた子どもたちが次第に笑顔を見せてくれるようになるところが大きな醍醐味だと思います。みなさんと一緒に働くことを楽しみにしています。
       
 

 

眼科

 

眼科

 外界からの情報の約8割は、視覚から得ています。quality of lifeの向上に必要なquality of visionの改善と維持が、眼科の役割です。
 当院眼科は、常勤医師と九州大学眼科の非常勤医師で外来診療と手術を担当しています。
 麦粒腫、霰粒腫、感染性結膜炎、アレルギー性結膜炎、ドライアイ、角膜感染症、白内障、緑内障、ブドウ膜炎、糖尿病網膜症、網膜静脈閉塞症、網膜剥離、加齢黄斑変性症などの一般的な眼疾患の外来診療と手術研修を受けることができます。特に、高血圧、糖尿病、膠原病などの疾患に合併する眼疾患は、当該科と密に連携していますので、より深い研修ができます。また、模擬眼で白内障手術を執刀することも可能です。
 研修中に眼科の診療法を理解し、基本的な治療法と手術手技の習得を共に目指しましょう!
  

 

皮膚科

 

 皮膚科学は皮膚症状の治療だけでなく、皮膚病変から内科疾患などの存在を推察し、検査、診断、治療なども行っていく分野です。また、皮膚腫瘍などに関しては、生検、手術などの外科的技術も必要となり、幅広い知識と技術を必要とする分野です。
 当院では、アレルギー疾患では、接触皮膚炎や薬剤アレルギーなどで、パッチテストなどの検査を行い原因検索を行っています。尋常性乾癬、掌蹠膿疱症などの難治性皮膚疾患に関してはナローバンドUVB療法を行っています。高齢化社会に伴い増加傾向のある類天疱瘡や尋常性天疱瘡などの水疱症では、ステロイド内服などによる治療を行っています。感染症では、ウイルス性感染症では帯状疱疹、単純疱疹、水痘、尋常性疣贅、伝染性軟属腫など、細菌感染症では、蜂窩織炎や伝染性膿痂疹など、その他、足爪白癬などの真菌感染症や疥癬などの治療を学ぶことができます。
 

  

 

 

形成外科

 

形成外科
 形成外科がどういう疾患を診るのか、あまりご存知でない先生も多いと思います。例えば、手や顔面の骨折を含めた外傷の診断や簡単な治療、熱傷の診断や保存的治療、様々な原因の傷の診断や保存的治療・簡単な外科的治療、皮膚腫瘍や皮下腫瘍の診断や簡単な外科的治療を習得したい時には形成外科がお勧めです。また、縫合が上手になりたい時もぜひ形成外科で研修してください。その他、悪性腫瘍切除後の再建や顔面の骨切りによる形成、手足や顔面の先天異常なども形成外科が診る疾患です。

 

 

 

泌尿器科


 
 泌尿器科は、主に腎臓、尿管、膀胱、前立腺といった後腹膜臓器の疾患を対象とした専門診療科です。今後、日本における急激な超・超高齢社会に向けて泌尿器科疾患の増加は明らかで、ますます泌尿器科医の必要性は高まることが予想されます。当院での研修では、泌尿器科の特性を理解し、幅広い分野に対応できるような基礎知識を身につけ、泌尿器科の基本手技を学び、患者さんへの接遇などを習得することを目標としています。初期研修で泌尿器科を選択される方はほとんどいないようですが、他科でも泌尿器科に関する疾患を合併している患者さんは多く、当院で研修をされるようであれば気軽に声をかけてください。

 

 

放射線科

 

 放射線科は常勤1人、非常勤1人の2人で各種画像の読影(翌日まで)を行っています。
【令和元年度実績】
 CT-4,629件、MRI-1,569件、RI-223件、腹部血管造影IVR-13件です。
 画像診断の基礎から応用、各科代表疾患を幅広く効率よく学ぶことができます。
 日常診療で遭遇する救急疾患(外傷、急性腹症等)は迅速かつ正確な診断と治療が必要とされます。地域中核病院での研修、画像診断トレーニングは、ますます重要となっています。放射線科での研修経験はかならず有意義で将来役立つと思っています。
 

 

 

麻酔科

 

 常勤医師1人と大学病院などからの非常勤医師で手術室運営を行っています。常勤体制となり手術症例は増加傾向です。
 初期研修の目標は、全身状態の把握、気道確保(マスク換気、気管挿管、各種デバイスを用いた気道確保)、輸液路確保など全診療科で必要とされる基本的な手技を確実に身につけることです。
 段階を追って脊椎麻酔、硬膜外麻酔、神経ブロック、動脈ラインの確保、中心静脈ラインの確保などを身につけることも目標とします。
身につけた能力を生かしながら、状況の変化に柔軟にそしてすばやく的確に行動できるように鍛えられたらと思います。
 研修期間が長いほど麻酔管理に慣れることができますので長く研修していただけたら幸いです。
 

救急科

 

 田川市立病院救急科は、平成28年10月に立ち上がった新しい診療科です。救急科は救急疾患・外傷の初期診療を行い地域医療に貢献すると共に、当地域における救急医療の向上に努めています。当科として研修医のみなさんに提供できる研修は、(1)各科横断する様々な疾患の初期診療(2)ALSを踏まえた基本に忠実な心肺蘇生(3)JATECを踏まえた外傷初期診療(4)地域医療における地域に根差した救急医療の提供の現場経験(5)3か月の救急科研修においては、1~2か月間の院外研修として、福岡大学病院救命救急センターで三次救急を研修できます。つまり、当院での一次・二次救急に加えて独立型三次救命救急センターでの三次救急を経験することによって初期診療から高度な集中治療まで研修することが可能です。

 

 

 

 

歯科口腔外科

 

歯科口腔外科
 田川市立病院・歯科口腔外科は、九州歯科大学の協力型臨床研修施設です。常勤歯科医師2名で診断・治療を行っています。当科は、地域歯科支援病院として、地域の歯科医院、医科医院、病院等から多数の紹介患者を受けています。紹介患者の多くは、口腔外科疾患の症例ですが、外来治療では保存治療、補綴治療も行っています。全身麻酔、静脈内鎮静法での口腔外科手術を年間100例ほど行っていますので、口腔外科手術の基本手技を学ぶことができます。また、様々な全身疾患を有している患者、高齢患者も多く、全身管理についても基本的な対応を学ぶことができます。病院歯科では、外来患者、入院患者と様々な疾患、病状の症例を経験することができ、医科診療科との連携も大きな特徴です。
 病院歯科での研修に興味のある方は、声をかけてください。
 

 

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