田川市立病院(以下「市立病院」という。)は、田川地域の基幹的な公立病院として、地域住民が求める医療を、適切に確保し継続的に提供していくことが求められています。
近年、医療を取り巻く社会経済情勢は大きく変化しており、人口減少や少子高齢化の進展に伴う医療需要の変化、医師等の働き方の変化、機能分化・連携強化による医療提供体制の変化、情報システムを活用した医療の高度化など、様々な面において転換期を迎えています。
このような環境変化に対応し、市立病院が「地域の求めに応える病院」として、安定的かつ継続的に医療を提供していくためには、限られた医療資源を地域全体で効率的に活用できるように、機能分化と連携強化による「地域完結型医療」に向けて中心的な役割を担うとともに、地域が求める医療を提供しつつ、特徴ある病院として専門性や得意分野で力を発揮できるように経営改革を着実に進めることが重要です。
第4期中期事業計画(以下「本計画」という。)は、改めて「10年後に目指すべき病院像」を再検討し新たな病院像を掲げるとともに、その実現に向けて着実な推進を図るため、また、国が示す「公立病院経営強化ガイドライン(令和4年3月総務省通知)」に基づく持続可能な地域医療提供体制を確保するため、必要な目標と施策を定めるものです。