総合診療科とは 外来診療担当医表 スタッフ紹介
総合診療科とは
総合診療内科という言葉は近年、目にすることが増えてきた言葉だと思います。どのような診療を行っているのか、具体的には伝わりづらい診療科でもあります。
総合診療内科医は、大きく2つに分けられます。
家庭医(プライマリ・ケア)
「身近にあって、何でも相談にのってくれる総合的な医療」を提供します。
・どこの診療科に受診すべきか分からない
・様々な症状に対応し、適切な初期対応・その後の治療を行う
・専門科の受診が必要な状態かどうかを判断する
・ケガをした時の適切な初期対応
・病気の予防を患者のニーズに応じて対応する(ワクチン接種、生活習慣病の予防など)
・薬が多すぎないか、減らせる薬はないか、薬のせいで副作用が出ていないか
・社会的な問題はないか、生活していく上で何が困難か、それに対してどうしていけば良いか(多職種連携)
・通院が困難な方には訪問診療も可能
・身体の異常が無いことを確認した上で、心理的な問題が無いか考慮する
病院総合診療医(ホスピタリスト)
基幹病院としての利点を生かし、「多くの疾患を合併する患者への包括的ケア、幅広い診断のための知識及び技術」を提供します。
例えば、
・様々な医療機関を受診したものの、熱が続いているが原因が分からない患者さんのご紹介を
他の医療機関から相談を受けます。私たちはそのようなパターンに特化した診断のための
プロセスを有しており、専門領域に特化しない利点を活用します。
(ただし、そのプロセスは医療機関の規模や医師の技量に左右されます)
・熱以外にも、身体の痛みや説明のつかない検査値の異常など、"原因がよく分からない“
という問題の解決に取り組みます。
近年の総合診療内科医は、“家庭医”+“病院総合診療医”の要素を持ち合わせた医師であるように教育を受け、今日の診療にあたっています。
よろしくお願いいたします。
加藤 禎史(かとう よしふみ)
部長 平成23年卒
[専門分野] 総合診療科、内科
[主な所属学会及び取得資格]
日本専門医機構総合診療専門医
日本専門医機構総合診療専門研修特任指導医
日本病院総合診療医学会認定病院総合診療医
日本内科学会認定内科医
日本医師会認定産業医
医学博士(九州大学)
[ひとこと]
令和5年4月に赴任しました。田川地域のみなさんのお役に立てるよう頑張ります。