室長 荒木 優
院内感染とは、入院された患者さんが病院の中で病原体(MRSA、インフルエンザ、胃腸炎ウイルスなど)に感染し、本来の病気が悪化したり、別の感染症での治療を要することになってしまうことを意味します。少しでも院内感染を減らすため日頃より充分な対策をしておくことが大切と考えています。
感染防止対策室は、院内感染の予防・早期発見・適切な対応のために様々な活動を行っています。対策のためには全職員・全職種(医師・看護師・薬剤師・検査技師・放射線技師・栄養士・事務職員・清掃職員など)の協力が欠かせないため毎月または臨時の会議で様々な院内感染対策を検討しています。
田川市立病院は福岡県指定の第二種感染症指定医療機関(8床)の機能もあり、二類感染症・新型インフルエンザ等に対応し良質かつ適切な医療を提供できる体制を整えています。福岡県、医師会、地域の連携病院と新型インフルエンザ等対策訓練を実施しています。
平成30年4月から感染防止対策加算1・抗菌薬適正使用支援加算を算定しています。
【業務内容】
1、院内感染対策マニュアルの作成・運用・改定
2、感染症サーベイランス(耐性菌等発生状況調査)
3、特定抗菌薬使用状況調査
4、抗菌薬適正使用についての助言
5、院内感染対策ラウンド(回診)にてチェックリスト評価
6、各診療科や病棟スタッフからのコンサルテーション業務
7、職業感染対策(針刺し事故等)
8、手洗いをはじめとする感染対策教育
9、職員向け院内感染対策研修会の開催
10、厚生労働省感染対策サーベイランス(JANIS)報告
11、感染連携病院合同カンファレンスでの地域連携
▲「新型インフルエンザ等対策実施訓練」の様子(令和5年11月実施)