病院長あいさつ

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松隈病院長

   病院長 松隈(まつくま) 哲人(あきと)

 

 

                        
 

 当院のホームページをご覧いただき、ありがとうございます。


 令和2年早々から始まり3年半近く続いた新型コロナウイルス感染症のパンデミックは、令和5年5月8日に施行された感染症法上の5類移行に伴い、漸く一段落ついた印象で様々な面でコロナ流行前の世界に戻りつつあります。田川でも先日、福岡県五大祭りの一つに数えられる風治八幡宮川渡り神幸祭が4年ぶりに開催されました。


 ただし、新型コロナウイルス感染症は完全に克服されたわけではありません。獲得免疫を得るには「感染による免疫」と「ワクチン接種による免疫」の二つがありますが、この二つでは産生される抗体に違いがあり、日本で感染による免疫を持っている人(つまり既感染者)の割合は令和5年2月時点(第8波後)でまだ42.3%であり、集団免疫が得られたとされる目安である60~70%には達していません。したがって、今後も感染の拡大期にはマスク着用などの感染対策をとる必要があります。ちなみに、既感染率は若い人ほど高く、16~19歳では60%を超えていますが、60~69歳では30%未満となっています。

 当院は筑豊地区唯一の二類感染症指定医療機関として、これまでに650人を超える感染患者さんの入院診療を行いました。都市部の病院に比べて医師数が少なく、また、看護師数にも余剰はありませんので、感染症病棟を稼働するためには手術や検査などを含め一般診療を制限せざるを得ませんでした。また、感染対策のために救急患者さんの受け入れにも慎重を期す必要が生じ救急応需率の低下を招くなど、地域急性期医療体制の中核病院の一つとしての責務を十分には果たせない時期もありました。


 令和5年4月に当院では田川地区では初となる緩和ケア病棟16床を開設いたしました。緩和ケアはがん診療において欠かせない分野であり、これまで他地区の病院でがんの治療を受けられていた方でも最期は住み慣れた田川の地でできるだけ穏やかに、というご希望にも訪問診療・看護とも連携しながらお応えすることができるようになりました。また、全館院内無料Wi-Fiサービスも開始しました。医療情報の入手だけでなくメールや動画配信などを楽しむことが可能になり、より快適な入院生活を送っていただけると考えています。3年以上中止しておりました入院患者さんとの対面での面会も時間や人数に制限はありますが再開しております。

 ポストコロナ元年となった今年、今回のパンデミックの経験を活かして感染対策をおろそかにすることなく、当院が基本理念に掲げている「選ばれる病院」を目指して、職員一同努力していく所存ですので、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。


 

令和5年6月

 

 


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