センター長 大仲 正太郎
透析センター '安全で安心できる心のこもった医療'
当院の透析センターは、田川で唯一の透析導入病院として思いやりのある看護を目標に、スタッフ一丸となり患者さんの個別性に合わせた看護を心がけています。安全で安心できる心のこもった医療を提供することを目指しています。
<現状>
・透析ベッド数 : 51床、
月水金(午前、午後)、火木土(午前)
・血液透析患者数 : 外来 約100人、入院 約15~20人(急性期入院)
・スタッフ : 腎臓内科医師 3人、看護師 16人、臨床工学技士 9人
<主な業務内容>
【血液透析の準備~止血まで~】
透析センターでは、血液透析・血液ろ過透析などの治療を行っています。治療前の準備から、穿刺、返血、止血までの一連の業務を行っています。透析中は血圧低下など状態に変化しやすいため、血圧や脈拍、症状などの確認を行うなど、安全に治療を受けて頂けるよう注意深く観察を行っています。
新型コロナウイルス感染症に対しては、標準予防策の徹底や入室前のトリアージ(検温及び問診)を行い、発熱などを認めた場合は個室治療などの対応を行っています。
VAの管理においては、超音波診断装置(エコー)を用いたVAの形態及び機能評価を行い、医師、臨床工学技士と情報共有し、血管内治療などVAトラブルへの早期対応を行っています。また、穿刺困難な方に対してはエコー下での穿刺も積極的に行っています。
【日常生活指導】
透析患者さんは食生活や日常生活において、注意しなければならない事があります。管理栄養士、薬剤師と連携し、患者さん個々に合わせた指導を行っています。また、生活上での困りごとなど医療ソーシャルワーカー(MSW)とも連携し一緒に解決に向けて支援を行います。
【フットケア】
透析患者さんは末梢動脈疾患(PAD)が足病変の原因となることが多く、その罹患率は一般人口と比べて高いとされ、下肢切断まで至ると著しく生活の質が低下し、生命予後にも大きな影響を与えると言われています。当院では筑豊糖尿病療養指導士が中心となり、毎月1回、全ての血液透析患者さんのフットチェック(足の観察)を行い、足病変の早期発見、早期治療に努めています。
【療法選択外来】
腎臓の働きが低下し、腎移植や透析治療の準備をする段階の患者さんに対して、腎臓病療養指導士が中心となり、療法選択外来を行っています。ここでは透析治療の見学も兼ねて、治療の特徴だけでなく、その治療がその人の生活にどのような影響を与えるのか、また、患者さんの価値観やライフスタイルなども考慮してどの治療が最善なのか、患者さんと共に考え選んでいきます。
【腎臓病教室】
令和4年度から、毎月第3木曜日に腎臓病教室を開催しています。また、当院のホームページの広報誌で生活習慣病の予防に向けて、糖尿病チームと隔月で「かめ吉通信~生活習慣病を予防しよう~」を掲載しています。ぜひ、ご覧下さい。
「かめ吉通信」はこちら
【透析室看護師の主な資格】
透析技術認定士 1人
腎臓病療養指導士 1人
筑豊糖尿病療養指導士 2人