平成26年6月21日(土)、22日(日)の2日間にわたり緩和ケア研修会を開催し、医師など15人が研修に取り組みました。この研修会は、「がん診療に携わる医師に対する緩和ケア研修会の開催指針(厚生労働省通知)」に準拠した福岡県単位型緩和ケア研修会で、がんと診断された時からの緩和ケアを推進するため、がん診療に携わる医師が研修等で、緩和ケアについての基本的な知識・技術を習得することを目的としています。
研修では、講義や実習を通して学び、具体的な症例(患者さんの病名、年齢、性別、職業、趣味、生活環境など)をもとに意見を出し合い、治療法や評価の方法、対処法を考えました。また、コミュニケーション・ロールプレイの中で、医師役、患者役、観察者役になって診療のシュミレーションを行いました。医師が手術不可能ながんを告知するという設定のもと、3役全て演じることで医師の説明の仕方、態度で患者さんがどのような気持ちになるのか、また、患者さんの病気のとらえ方が変わることなどを体験しました。
研修の最後には、在宅での緩和ケアを望む患者さんが在宅緩和ケアを受けられるようになるには、病院レベル、個人レベルで何をすればよいのかを考えました。
講義や演習を通して、医師からは「今回学んだことを今後の診療に活かしていきたい」という声も上がり、大変有意義な会となりました。
▲ワークショップの様子
▲講義の様子
▲ロールプレイングの様子
▲参加者・協力者の集合写真