屋内発症が多い。高齢者の日常生活時に多く発症する。
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田中医師は、熱中症の重症度(Ⅰ~Ⅲ度)ごとに症状や注意すべき点を説明しました。
上段の「熱中症の重症患者と症状、治療法」の表のとおり、Ⅰ度では現場での対応を行い、もしも自力で水分を飲めそうにない場合は医療機関に連れていく。Ⅱ度では、処置が遅れるとⅢ度に移行し、予後不良になることがあるので救急搬送する。Ⅲ度では、死に繋がることがあるので、まず救急車を要請し、同時に積極的に体を冷やすなど応急処置をすることが必要だと話しました。
そして、最後に医療関係者に向けて、熱中症の認識すべき点を5点でまとめました。
・暑熱環境での体調不良はすべて熱中症の可能性あり
・症状は対処のタイミングや内容・患者側の条件によって刻々と変化する
・意識障害や体温・発汗の程度は短時間で変化するので注意深い観察が必要
・Ⅰ度は現場対応可能、Ⅱ度は速やかな医療機関搬送、Ⅲ度は採血や医師による判断で入院の可否を行う病態
・病歴が重要(どんな環境だったか、作業強度は、作業時間は、応急処置の有無は、応急処置による変化は)
【もし自分や周りの人が熱中症かもと思ったら】
田中医師からのメッセージ
・悪くなってからでは間に合いません、疑わしい時は救急車を要請すること
・救急車を要請したら、同時に応急処置として、積極的に体を冷やす
※高体温を伴う熱中症は、体温が上昇しすぎることで体の臓器が悪くなるため、急いで体温を下げること