平成28年度 第1回総合医学会例会「病院機能評価受審に向けたキックオフミーティング」を平成28年8月1日に開催しました。
「田川市立病院総合医学会の取り組み」
平成22年度から病院医療の向上を図ることを目的に、病院全職員が1年間一つのテーマについて教育・研修・研究を総合的に行う「田川市立病院総合医学会」を実施しています。
田川市立病院総合医学会の取組は、平成22・23年度は「医療安全」、平成24・25年度は「DPC(包括医療)」、平成26年度は「救急医療」、平成27年度は、「医療の質」をテーマに取り組みました。平成28年度も平成27年度に引き続き「医療の質」に取り組むこととしました。
総合医学会 第1回例会
平成28年度テーマ 『医療の質』
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平成28年8月1日に開催した第1回例会では、第三者の立場で組織全体の運営管理及び提供される医療について評価を行い、病院の位置づけや問題点を明らかにして病院の更なる改善活動を推進し、病院体制の一層の充実や医療の質の向上に寄与する病院機能評価について「病院機能評価3rdGを経験して~病院の質的向上のために~」とのタイトルで講演していただきました。
■演題 「病院機能評価3rdGを経験して~病院の質的向上のために」
■講師 中津市立中津市民病院
病院長 是永 大輔 先生
■内容
1 新たな病院機能評価の枠組み
2 新たな訪問審査体制
3 新たな評価方法
4 指摘を受けやすい項目
5 C評価となりうる状況~特に留意すべき内容について~
6 質的向上に求められること
7 医療の質改善へのアプローチ
今回の講演は、今後、当院が病院機能評価を受審する際に必要なポイントをわかりやすく説明していただきました。
例えば、病院機能評価受審に向けて、定期的な合同会議を開き、「問題点の解決策はできたか?」「カルテとして優秀なチャンピョンカルテ(モデルとなるカルテ)対策はできたか?」「問題点は何か?」「プレゼンテーション対策はできているか?」等の項目を話し合うことにより「機能評価を活用して、病院の質的向上を図ろう」という気運を高めることが重要とのことでした。
また、病院機能評価を受審するにあたり、チーム医療をしっかり行っていれば新たなことを準備する必要はなく、受審を契機として医療の質の向上を目指して病院職員が一丸となるチャンスであると話しました。
病院機能評価の意義は、受審そのものよりも準備段階において職種を超えて自院の立ち位置を見直し、進化していくプロセスにあり、 「医療の質」だけでなく、職員の意識改革にも病院機能評価が有用であると理解できました。