総合医学会 第2回例会
平成27年度テーマ『医療の質を測り、改善しよう』
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平成27年度総合医学会は、「医療の質」をメインテーマとして取り上げ、全職員で取り組んでいます。
まず、平成27年6月11日の第1回例会で、済生会熊本病院院長の副島秀久先生に「Big Dataと医療の質管理~電子クリニカルパスの有効利用~」 という演題で、クリニカルパスをどのようにして医療の質の向上に繋げていくのかについて講演していただきました。
今回、第2回例会を平成27年10月23日に開催し、各診療科や部門が診療の質の評価を中心に取組内容を発表しました。
各診療科や部門では、診療の質の視点で定めたテーマに沿って、現状確認と問題点の洗い出し、改善策の検証を行い、今後、診療の質を高めるためにどうすべきか、その具体的な方策、取組についての考察を示しました。また、松隈外科部長(総合医学会準備委員会委員長)をはじめ、参加者からの質問・意見により、新たな視点や評価基準をもって、さらに考察を深める必要性を確認する機会ともなりました。
次に、「医療の質プロジェクト」として患者サービス、経営の質の評価を実施する手法について、天野歯科口腔外科医長(接遇委員会委員長)と森田課長(病院局)がそれぞれ今後の方針説明を行いました。
また、齋藤病院事業管理者が総評として、医療の質の3要素(診療の質、患者サービスの質、経営の質)の評価について、根本的な考え方や総合医学会、医療の質プロジェクトとして取り組むべき方向性を示しました。
最後に、鴻江病院長が、本例会を踏まえた各診療科、部門での取組の推進と、発表手法のさらなる向上への期待を示し、閉会のあいさつを行いました。
【内 容】
<診療の質の評価を中心に>
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【診療科部門】 |
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「透析導入患者に虚血性心疾患を評価できているか」 |
腎臓内科 |
「心筋虚血と冠血流予備量比(FFR)」 |
循環器内科 |
「院内EMRの検討」 |
消化器内科 |
「小児科における肺炎・気管支炎パス利用と入院日数」 |
小児科 |
「当院における「医療の質」改善~当科での取り組み~」 |
外科 |
「大腿骨近位端骨折における手術待機期間と合併症の発生率」 |
整形外科 |
「経尿道的膀胱腫瘍切除術における、尿道カテーテルに関する
クリニカルパス達成率」 |
泌尿器科 |
「分娩第三期と出血コントロール」
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産婦人科 |
【コメディカル部門】 |
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「薬剤管理指導実施率の調査」 |
薬剤科 |
「腰椎MRIに対する検査時のストレス軽減に向けた試み」 |
放射線技術科 |
「エコーの待ち時間の短縮を目指して」 |
臨床検査技術科 |
「リハビリ早期介入に向けた取組について」 |
リハビリテーション技術科 |
「穿刺ミスの現状把握とその対策」 |
臨床工学技術科 |
「入院栄養食事指導実施率について」 |
栄養管理科 |
「再入院に係る調査で見る医療の質」 |
診療情報管理室 |
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<医療の質プロジェクト方針説明>
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患者サービスの質の評価 |
歯科口腔外科 |
経営の質の評価 |
病院局 |
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<総 評> |
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病院事業管理者
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【診療科部門】
【コメディカル部門】
【医療の質プロジェクト方針説明】
【総評】 【閉会あいさつ】
平成27年12月17日に開催する第3回例会では、Quality Indicatorによる医療の質の評価において、国際病院連盟賞最高位賞を受賞し、高い評価を受けている聖路加国際大学情報システムセンター長の嶋田元先生に特別講演をいただきます。
どなたでも参加できますので、ぜひお越しください。詳細はこちらをご覧ください。