平成26年度 在宅緩和ケアの講演会を開催しました(10月28日)

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 医療従事者の在宅緩和ケアに対する理解を深めるとともに、田川地域における在宅緩和ケアのより一層の充実を図るため、平成26年10月28日、緩和ケアに関する講演会を開催しました。今回は、在宅ケア・在宅ホスピスを専門とする二ノ坂保喜先生による講演を行いました。

 

演題 「いのちを受けとめる町づくり~在宅ホスピスのススメ~」

 

講師 医療法人にのさかクリニック 院長 二ノ坂 保喜 先生

 

二ノ坂保喜先生

 

内容

 

 にのさかクリニックの在宅ケアの特徴

 にのさかクリニックの在宅システムの特徴

 在宅ホスピスボランティア養成講座

 デイホスピス

 看取り

 地域(コミュニティ)について

 支えるということ

 包括的緩和ケアと選択的緩和ケア

 在宅ホスピス・多職種のネットワークなど

 

 

 <にのさかクリニック在宅ケアの特徴>

 ①病気や障害の種類を問わない

  在宅ケアというとがんというイメージがあるかもしれません。しかし、にのさかクリニックでは、末期がん、高齢、神経難病、認知症、重度障害児など様々な患者さんを対象にしている。

 ②患者・家族を一つの単位として考え、多職種のチームでケアにあたる

  患者さんだけにケアを行うのではなく、その家族に対してもケアを行っており、また、医師や看護師、ヘルパー、薬剤師など多職種のチームでケアにあたっている。

 ③顔の見える関係だけでなく、ケアの力=関係性を重視

  在宅ケアを行う際は、関係性を重視し、心理面のケアに力を入れているという説明があり、その工夫の一つとして、在宅ナースは、ナース服ではなくエプロン姿で在宅ケアを行っており、患者さんやそのご家族とより密接な関係を築いている。

 

 

 ④生活を支えるボランティアとの協働

  

  在宅ホスピスボランティアの大切な役割について、実際の体験を交えながら各地で講演活動を行うとともに、テキストや在宅ホスピスボランティア手帳を活用したボランティアの養成講座(約5か月間で5~6回[実習が2回]受講)を開催するなど、後進の育成にも力を注いでいる。

※在宅ホスピスボランティアとは

 余命の限られた患者さんが身体的、心理的、社会的苦痛から解放され、人間としての尊厳を保ちながら、心身ともに安楽に過ごすことができるようにするためのケアを患者さんの住み慣れた自宅において実施することを在宅ホスピスといい、それを支えるボランティアのことを指します。

 

 

 在宅ホスピスボランティアは医師や看護師、ヘルパー、薬剤師などの医療・看護・介護のチームに患者さんやご家族の細かな心理状況を伝えるという大きな役割を担っています。

 にのさかクリニックでは、患者さんのご家族にも自分のための自由な時間を作ってあげたいと留守番や見守り、デイホスピスなどを行っており、患者さんに対してだけでなくご家族へのケアにも力をいれているそうです。地域で在宅ケアを支えるには、患者さんやご家族、在宅ホスピスボランティア、医療・看護・介護のチームが密接に連携することが大切とのことでした。

 

 

     

 <講演の様子>

二ノ坂先生

講演会

 今後も、職員の知識の向上や技術の習得のために院内講演会を積極的に行っていきます。開催した講演会は、随時ホームページでご報告していく予定ですのでご覧ください。

 また、市民の方や医療関係者の方の参加もお待ちしています。開催日が決まりましたら、ホームページや院内に掲示してご案内しますので、ぜひ、ご参加ください。

  

 

 

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