平成26年度 総合医学会例会を開催しました 救急医療(12月11日)

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 平成26年12月11日、「平成26年度 第3回 総合医学会 例会」を開催しました。

 当院では、全職員が1年間にわたり部門横断的に学ぶことを目的に総合医学会を開催しており、今年度のテーマは田川地域住民のための救急医療です。
 今回の例会では、田川地区消防署の中島貴秋氏による講演並びに一次救命処置(BLS)及び蘇生処置(ICLS)実習を行いました。

  

 

 

中島貴秋さん

講演

 

 演題 「田川地区消防本部との連携について」

 

 講師 田川地区消防署 本署 救急隊 中島 貴秋 氏     

 中島さんは、田川地区の救急搬送件数、また、そのうち当院への救急搬送件数についての統計を使用して現在の状況を説明しました。示された平成23年から平成26年までの統計によると、田川地区の重症者や死亡者の救急搬送件数は減少しているにも関わらず、当院への重症者等の搬送件数は増えており、重症患者を以前よりも受け入れていることがわかりました。

 また、救急車内での患者さんへのトリアージや病歴等の情報収集、記録方法などに触れました。特に、救急時に懸念されるのは、患者さんの基本情報の取得についてです。救急隊は、患者さんが1人で住んでいるなどで、患者さんの病歴等の情報が分からない場合は、自宅にある個人の電話帳から患者さんの知人に連絡するなどして情報収集することもあるそうです。それでも情報がわからずに搬送することもあり、問題になっているとのことでした。
 そのような問題を無くすために「救急安心カード」があります。これは氏名や持病、常用薬、アレルギー、緊急連絡先などを記入するようになっており、このカードがあれば、患者さんから情報を取得できなくてもその情報をもとに救急隊は、病院を選定し、応急処置を行い、スムーズに病院へ搬送することができるということでした。


 ※「救急安心カード」詳しくはこちらをご覧ください。(田川地区消防本部ホームページ)

 

 

 講演

 ■意見交換

 

 意見交換では、様々な質問が挙がり、搬送先をどのように選んでいるのかや消防署員の勤務体制に関する質問もありました。今回の例会で、病院への連絡方法を改善してほしいなど救急隊が日頃感じていることを知ることができ、当院の見直すべき点もわかりました。

 今後さらに救急隊と連携を強化し、患者さんを迅速に搬送・病院で受け入れることができるよう、問題の改善に取り組んでいきます。

 意見交換

 

 

BLS・ICLS実習

 参加者は、意識の確認、通報とAEDの準備、呼吸の有無の確認、胸骨圧迫、AEDを使用するという一連の動作を行い、アドバイスを受けていました。

 

BLS実習

 

 

 

 

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