気になる妊娠や出産に関すること
よく聞くうわさや疑問を助産師さんにインタビュー
Q:なぜ禁煙しないといけないの?
A:お腹の中にいる赤ちゃんは欲しがっていません。胎盤剥離や早産の可能性も高まります。電子タバコもいけません。ニコチンの摂取量が少し減っても、赤ちゃんにはへその緒を通じて届いてしまうからです。
Q:飲酒もだめ?
A:お酒もだめです。飲酒が胎児の形態異常や脳萎縮、胎児発育不全、妊婦のうつ症状の悪化と関連することがあります。
Q:生魚は食べてもいい?
A:新鮮なものなら大丈夫です。牡蠣等のあたってしまう可能性のあるものは、必ず火を通すこと。カルシウムが取れるように、骨ごと食べられるサバの缶詰、いわしの缶詰などがおすすめです。
Q:コーヒーは飲んでも大丈夫?
A:飲みすぎないことが大切です。コーヒー自体がダメなのではなく、カフェインの多量摂取がよくないのです。なぜなら、カフェインを摂取しすぎると血管が収縮してしまうから。お母さんのストレスにならない程度に、一日コップ一杯をゆっくり飲むことをおすすめします。
Q:妊娠中に薬は飲んでもいいの?
A:主治医の先生に妊娠中であることを伝え、相談した上で処方された薬であれば大丈夫です。処方された薬でも心配で飲めないお母さんもいるみたいですが、安心して飲んでください。
また、貼るタイプや塗るタイプのシップがありますが、血流が悪くなるため使用は控えてください。
Q:赤ちゃんは、どのくらいの母乳・ミルクを飲めばいいの?
A:基本は、赤ちゃんの飲みたい分だけ飲ませるのがいいと思います。院内のミルクの場合は、一日に飲ませる量は決めています。赤ちゃん自身の排泄量が少なければ、ミルクに変えたりもします。ミルクを飲ませると、排泄率が高まるからです。
Q:母乳が出にくくなる食事はなに?
A:洋菓子や油もの、冷えると脂が固まってしまうものはおすすめしません。体が冷えると血流が悪くなり、母乳も詰まってしまいます。体を冷やさないことも大切ですね。煮物や和え物、和食が一番です。一日三食のバランスの良い食事を心掛けてください。
Q:お母さんの食事は母乳に影響するの?
A:影響します。辛い物を食べた後の母乳を赤ちゃんが嫌がる場合もあるようです。母乳は、サラサラしている方を好み、ドロドロしていると赤ちゃんは嫌みたいですね。
Q:母乳の保存方法はどうするの?
A:搾乳機で母乳を出して冷蔵庫に入れるか、搾乳パックに入れて冷凍庫に入れておけば、1か月以上はもちます。凍らせたものを使う場合は、流水をあてて解凍し、40℃前後のぬるま湯で湯せんして授乳適温にしてあげてください。
Q:鉄分は大切?
A:出産後も出血したり、貧血になったりすることがあるので、鉄分は大切です。おすすめは、鉄分が多く含まれている夏野菜やブロッコリー、小松菜、春菊、モロヘイヤなどです。豚肉と一緒に食べると、吸収率も上がりますよ。
Q:妊娠中に虫歯治療は大丈夫?
A:つわりのせいで歯磨きや歯磨き粉を身体が受けつけないお母さんもいて、うがいだけで終わらせてしまうこともあります。そのため、歯や歯肉の病気になりやすくなります。虫歯や歯周病の炎症で出てくる物質により、子宮伸縮を引き起こし、切迫早産の原因にもなってしまう可能性があります。安定期の時期に歯の治療をしましょう。
【妊娠初期(~4か月)】
胎児への影響を考慮し応急処置のみ
【妊娠中期(5~7ヶ月)】
安定期。この時期の治療が望ましい。
※麻酔の量もあるため、必ず歯科の先生に「妊娠している」ということを伝えてください!
【妊娠後期(8か月~)】
応急処置のみで出産後に治療
※Q&Aは随時更新予定です。