平成29年度 第4回 田川EMCフォ-ラムが開催されました(5月25日)

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 田川EMCフォ-ラムは、地域で円滑な救急医療の推進と地域完結型医療の実践のため、救急隊と地域の医療機関とで定期的に症例検討や田川地区における救急諸問題を話し合う場として田川地区公的病院会が開催しています。
 
 4回目となる本フォ-ラムが平成29年5月25日に当院で開催され、田川地区消防本部から14人、田川地区の医療機関から医師が21人、その他看護師やコメディカルなど、総勢100人が参加しました。
 
 
 
 

 

■症例報告・研究発表の内容
              
   「救急搬送の実態調査」  

                      田川市立病院    救急外来看護師 仲野 大

 

   「田川病院救急外来活動報告 -救急外来における教育活動-」

                      社会保険田川病院 救急外来看護師 岩﨑 恵介

 

   「救急隊員の活動と生涯教育について」

                      田川地区消防本部 本署救急小隊長 中島 貴秋

 

   「待機的虫垂切除術」

                      社会保険田川病院 外科医員      門屋 一貴

 

 

   「集中治療を要したヒスタミン中毒の一例」

                      田川市立病院    消化器内科医員 大藏 裕子

 

   「くも膜下出血後に発症したARDSの一例」

                      社会保険田川病院 内科系統括部長 向野 達也

 

 
 
 ■座長                                 
田中医師

 救急科 部長 田中 潤一 医師 

 

 田中医師は、平成28年10月に福岡大学病院救命救急センターから赴任し、田川地域で初となる救急科を立ち上げ、田川地域の救急医療体制の向上に取り組んでいます。



 
  症例報告の一部をご紹介します。
 

 大藏先生

 

 

 

 

■症例報告 

  「集中治療を要したヒスタミン中毒の一例」 

消化器内科 大藏 裕子 医師

 

 

 ヒスタミン中毒でショックに至った症例について初療から鑑別、治療経過を発表しました。  

 会場の医師からは、救急の現場ではショックの鑑別は非常に大事であるとの感想や今回の症例でヒスタミン中毒という診断に至った経緯についてなど実践に基づくやり取りがありました。

 

 

 

 

仲野看護師

 

 

 

■症例報告 

  「救急搬送の実態調査」 

救急外来 仲野 大 看護師

 

 当院における1年間の救急患者・搬送患者の調査を行い、救急科開設(平成28年10月)後の変化を報告しました。救急車搬送患者(平日診療時間内)が増加しており、重症患者も11%から21%に増加していることがわかりました。

 仲野看護師は、「今後も調査を継続し、情報共有をしたい。また、現場教育を行い、スキルアップを目指していきたい」と述べました。


 

 

 

  質疑応答では、医療機関と救急隊の日頃の連携で抱えている課題や要望を率直に話し合いました。

  座長を努めた田中医師は、「本フォーラムによって、田川地域の救急医療の現場レベルでの顔の見える関係が構築されることが期待されます。また、参加者全員が、一つでも新しい知識を持ち帰ることができるような会になれば良いと思います」と今後のフォーラムに期待を寄せました。

 

 

 

参加者の感想をいくつか紹介します。

 

 ・回を重ねるにつれ救急現場の本音の意見が出てきて、より実際的な改善に役立つ会になってきている印象がしました。(医師)

・田川市立病院や社会保険田川病院の救急外来の状況を知ることができました。救急隊の方の話を聞く機会が中々ないので、教育の話も聞けて良かったです。医師からの症例も聞けて分かりやすく、勉強になりました。(看護師)

・救急隊の教育プログラムの作成は大変だと思いますが、よろしくお願いします。(看護師)

・多職種の方の意見を聞ける貴重な機会となりました。貴重な症例報告も今後の治療の参考になりました。(医師)

・今後も良いコミュニケーションを取ることができて患者さんの対応ができればと思います。(看護師)

・救急車の必要性がない患者が多くなることは悩むところですが、病院側からの目線でそのような患者を減らす対策などを聞いてみたかったです。病院側から見て、各症例においての、救急隊への要望や不満を聞きたかったです。(消防本部)

  

 

 参加したみなさんの意見から、本フォーラムで救急現場の関係者が集い、本音で話し合い、改善に向けてそれぞれが取り組むことで田川地域の円滑な救急医療の推進につながっていることがわかりました。

 

 

 

EMCフォ-ラム

 



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