「乳児の頭の形外来」を新設しました

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乳児の頭の形外来のご案内


 当院小児科では、令和8年6月に、頭の形の歪みに対する診療を行う「乳児の頭の形外来」を新設しました。
 対象となるのは生後4~6か月ごろの乳児になります。病的な頭蓋変形が否定され、ヘルメット装着にて頭の形状の改善が期待できる場合には、当院でヘルメット治療を開始することも可能となりました。

                              乳児の頭の形外来_1   乳児の頭の形外来_2

                                                                         乳児の頭の形外来(PDF) 別ウインドウで開きます

               

赤ちゃんの頭の形がゆがむ原因


 赤ちゃんの頭の形がゆがむ原因は大きく分けて2つあります。


 

病的原因(頭蓋骨縫合早期癒合症)

 赤ちゃんの頭の骨は、何枚かの骨に分かれており、そのつなぎ目を「頭蓋骨縫合」と呼びます。

頭蓋縫合早期癒合症は、乳児期の急速な脳の成長に合わせ拡大するはずの頭蓋骨が早期に癒合して、脳の成長を妨げてしまう病気です。

 治療には手術を行う必要があります。


 

位置的原因(位置的頭蓋変形)

 赤ちゃんの頭の骨はとても柔らかく、寝ている時の向き癖などで、特定の方向に重力がかかり続けるために頭の形が変形する場合があります(位置的頭蓋変形)。

 変形の形は大きく分けて「斜頭症」「短頭症」「長頭症」の3種類があります。






向き癖

斜頭症

 後頭部の左右どちらかが斜めに歪み、上から見ると頭の形が平行四辺形に見えることがあります。

向き癖により常に同じ側が圧迫されることが主な原因で、変形が強くなると顔や耳の位置に左右差が出ることがあります。


 

短頭症

 後頭部が平らになり、頭の形が前後に短く左右に幅広くなります。長時間の仰向け寝が主な原因です。


 

長頭症

 頭が前後(縦)に長く突出します。NICUに入院するような早産児で多くみられ、長時間の横向き寝が主な原因です。

 

 







 




 位置的要因による頭のゆがみであれば、家族と相談の上、頭蓋経常矯正ヘルメットを用いて治療を行うことがあります。

「乳児の頭の形外来」では、頭の形の変形が手術を必要とするような病気によるものか、そうでない位置的要因によるものかを判断し、適切な対応をご案内します。





受診・治療の流れ

 

 

診療日

 毎月第1月曜日 午後1時~(予約が必要)

 原則、かかりつけ医の先生から紹介状(診療情報提供書)が必要となります。

 かかりつけ医から当院へご連絡いただき、外来予約を取られてください。

 



 

初診時(保険診療)

 お子さんの全身診察に加えて、頭蓋の変形を外観から評価します。
 頭蓋骨縫合早期癒合症など病的な変形がないかを確認するために、必要に応じて頭のX線撮影や超音波検査などを行います。
 頭蓋骨縫合早期癒合症が疑われた場合は、手術が可能な施設の受診をお勧めします。
 位置的頭蓋変形が考えられれば、頭の3Dスキャンを行い変形がどのタイプか、また重症度などを確認し、ヘルメット治療の適応があるかどうかを判断します。
 軽症であれば、寝かせ方の工夫やタミータイムの説明・指導等を行います。
 また、ご家族にヘルメットでの治療希望(自費診療となります)を確認します。確認が取れ次第、次回の診療予約の調整を行います(同意書を提出していただき、その際に費用を負担していただきます)。


 

再診(自由診療)

 お子さんの頭の形に合わせてヘルメットを作成し、できあがり次第それを用いてヘルメット治療を開始します。

 当院では、Berry社の「Baby Band ベビーバンド3」を治療用ヘルメットとして採用しています。

 月に1回程度、外来で診察、3Dスキャンを行い、治療効果の判定や皮膚トラブルがないかなどの経過観察を行います。

 ※自由診療とは、公的医療保険が適用されない診療のことです。費用は全額自己負担(10割)となります。

 ※再診回数に関係なく、その後の追加料金・還付は発生しません。

 ※ヘルメットを破損・紛失した場合、再作成料が別途発生します。


 

治療期間

 2~6か月(月1回受診)

 ※低月齢で、頭蓋変形の程度が軽いほど、治療期間は短くなる傾向があります。



 


ヘルメット治療の注意点


 ヘルメットは長時間(1日23時間程度)装着する必要があり、治療過程で肌荒れ等の皮膚トラブルが生じる場合があります。

 治療中はお子さんの様子をよく観察していただき、ヘルメットをこまめに手入れするなど、保護者の方の気配りも必要です。

 ヘルメット治療で期待される効果と問題点などを十分に理解していただいた上で、治療を行うかどうか決められてください。




 

メッセージ                                              小児科 小窪 啓之


小窪医師

 4か月児健診などで赤ちゃんの頭の形が気になるというご質問を受ける機会が、以前より増えたように思います。生まれた後からの寝かせ方等で変形が生じていることが多く、これまでは様子を見ましょうとお伝えしていましたが、最近ではヘルメット治療をお勧めする施設が増えてきました。
 ただ、ヘルメット治療は費用負担が大きいですし、すべての頭の変形に適応がある訳ではありません。頻度は少ないですが、手術を必要とするような頭蓋骨縫合早期癒合症という疾患が見つかることもあります。
 お子さんの頭の変形に関するお悩みに対して、十分な診察や検査等を行った上で、どのように解決していけばよいかをご家族と一緒に考えていくために、当院ではこのたび「乳児の頭の形外来」を開設いたしました。
 お子さんの頭の形が気になる方は、お気軽に相談ください。






 


予約・お問い合わせ
田川市立病院 9番外来(TEL:0947-44-2100)

  

 

 








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田川市立病院

〒825-8567  福岡県田川市大字糒1700番地2   Fax:0947-45-0715  

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