CTは、Computed Tomography(コンピュータ断層撮影)の略語です。
放射線(X線)を使用し、検出器が高速回転をしながらデータ収集を行い、コンピュータ処理をして人体の断層画像を作成します。検査時は、医師の判断によって、病変をさらに詳しく診るために腕の静脈からヨード造影剤という薬を注射して撮影することがあります。
当院のCTは、令和6年2月に新規更新を行いました。AIを活用した最新の被ばく低減技術が搭載されて、大幅な被ばく線量の低減が可能になりました。さらに、0.5mm世界最小スライス厚の検出器を80列搭載しており、短い息止めの時間で、高精細かつ広範囲の断層撮影が可能になっています。
私たちは、この80列マルチスライスCTの利点を活用して、検査部位に応じた撮影諸条件を適切に設定して、撮影する範囲については、放射線科医師と相談しながら、画像診断に必要な最小の範囲にとどめて、無用な医療被ばくの抑制に努めています。
また、各診療科の診断に最適な画像に加えて、精密な手術前計画に貢献できるように様々な種類の画像を提供しています。
MRI(磁気共鳴画像装置)は、CTと同じくトンネル状の装置を使って体の中を詳しく調べる検査です。見た目は、CTと似ていますが、画像を撮る方法が違います。CTはX線を使って撮影しますが、MRIは強力な磁石と電波を使って画像を取得するため、放射線による被ばくがありません。そのため、小さなお子さまや健康な方も安心して検査を受けていただけます。また、MRIは造影剤(薬)を使わなくても血管の画像(MRA)を撮影できるため、身体への負担が少ないのも利点です。
【最新のMRIを導入しています】
当院のMRIは、令和6年3月に更新しました。この新しい装置には、AI(人工知能)の画像処理技術が搭載されており、画像がより鮮明になり検査時間も短くなりました。また、認知症の評価に役立つ「ブイエスラド(脳萎縮評価支援システム)」も導入しています。これにより、脳の状態を客観的に分析し、早期発見や経過観察に活用できます
【検査を受ける前にご確認ください】
手術やけがなどで体内に金属が入っている方は、MRI検査を受けられない場合があります。事前にスタッフまでご相談ください。