第3回みんなの健康講座を開催しました(6月12日)

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みんなの健康講座

 
 田川市立病院では、地域のみなさんを対象に「みんなの健康講座」を行っています。
 令和元年6月12日(水)11時30分から第3回の健康講座を開催しました。緩和ケアに関する内容で、みなさんの関心が高く、30人の方に参加していただきました。また、院内のスタッフも30人参加し、総勢60人が「死」とどのように向き合い、最期まで望む医療をどのようにすれば受けられるか学びました。
 
みんなの健康講座
 
 
「最期を迎えるときに知っておきたいこと
   ~最期まで、自分や大切な人が望む医療を受けるために~」

                  緩和ケア認定看護師 上田 和代
 
講座の内容を一部ご紹介します。

■日本の死を取りまく状況
 最近の主な死因別死亡数(平成27年 厚生労働省調査結果)は、悪性新生物が一番多く、次に心疾患、肺炎となっています。男性の2人に1人、女性の2.5人に1人が人生で一度はがんになっています。そして、国民全体の3人に1人ががんで亡くなられている状況です。
 亡くなる場所は、1950年代では自宅が7割であったのに対し、現在は約9割の人が病院で亡くなっています。

■『緩和ケア』と『エンド・オブ・ライフケア』
 緩和ケアとは、生命を脅かす疾病に伴う問題に直面する患者と家族に対し、痛みや身体的、心理社会的、スピリチュアルな問題を早期から正確にアセスメント(評価)することにより、苦痛の予防と軽減を図り生活の質(QOL)を向上させるためのアプローチのことです。

~WHOによる緩和ケアの定義(2002年)~

 ・痛みやその他のつらい症状を和らげる
  •  ・生命を肯定し、死にゆくことを自然な過程と捉える
  •  ・死を早めようとしたり遅らせようとしたりするものではない
  •  ・心理的およびスピリチュアルなケアを含む
  •  ・患者が最期までできる限り能動的に生きられるように支援する体制を提供する
  •  ・患者の病の間も死別後も、家族が対処していけるように支援する体制を提供する
  •  ・患者と家族のニーズに応えるためにチームアプローチを活用し、必要に応じて死別後のカウンセリングも行う
  •  ・QOLを高める。さらに、病の経過にも良い影響を及ぼす可能性がある
  •  ・病の早い時期から化学療法や放射線療法などの生存期間の延長を意図して行われる治療と組み合わせて適応でき、つらい合併症をよりよく理解し対処するための精査も含む
  •  
     緩和ケアは、がんの終末期だけではなく、がんの初期から治療と一緒に受けることができます。
     当院には、緩和ケアチームがあります。緩和ケア担当医師1人(高橋副院長)、精神科医師1人(慈恵病院 田中院長:1回/2週)、緩和ケア認定看護師、薬剤師、管理栄養士で構成されています。毎週水曜日にカンファレンスと廻診を行っています。

    ■『アドバンス・ケア・プランニング(人生会議)』
     上田さんは、人生会議について、万が一のときに備えて、あなたの大切にしていることや望み、どのような医療やケアを望んでいるかについて、自分自身で考えたり、あなたの信頼する人たちと話し合ったりすることだと説明しました。
     また、初めに話し合ったことが、病気の期間をとおして状態が変化することもあります。「気持ちが変わる」、「証正したい」ということもあるので、継続的な話し合いが重要になると訴えました。
    【人生会議の目的】
     将来、意思決定能力が低下した際も、自分の意向が尊重され、自分が望む医療が提供できるようにする。
        ↓
     ・自分にとって不適切な医療の提供が回避される
     ・自分がどのような状況に置かれても、自分にとっての最善を家族や医療者(他職種チームメンバー)と共に考えていくことができる
     
    ~今回の講座に参加して~ ※今回の第3回みんなの健康講座は、当院に事務の自習に来ていた学生が取材し、内容をまとめました。
     自分がいつがんを発症してしまうのか。がんが発症してしまった場合は、どうしたらいいのか。おそらく、不安であり、死が間近にあると実感した際は、とても怖いのだと思います。しかし、そんな時こそ、ひとりでは抱え込まずに、ご家族やかかりつけの先生に相談をしてほしいと思いました。
     

    みんなの健康講座

     

     第4回みんなの健康講座は、令和元年7月11日(木)11時30分~12時30分「減塩について」です。

     詳しくはこちらをご覧ください。別ウィンドウで開きます





     
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